世界の片隅で紡ぐ音楽 VOCALOID

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ボーカロイドPの行き着く先

自分がボカロを始めた頃によく聴いていたボカロPの方々をtwitterでフォローさせていただいてますが、ほとんどの人たちがニコニコ動画から次のステージ(もしくは自分が元々いたステージ)に移っているように見えます。こういうことも、ニコニコ動画を見なくなった理由の1つです。

Supercellやlivetuneといった、まさにボーカロイドシーンからメジャーへうまく離陸していった人たちがボチボチ増えています。でもネット上であれだけ盛り上がってたら、もうちょっとメジャーで活躍する人が出てきてもいいんじゃないかと思うんですがどうでしょう。

最近はその音楽のメジャーという世界が、以前ほど輝かしい場所じゃなくなっていて、必ずしも目標とされるものではなくなっているかも知れません。でも音楽業界へ入るとっかかりとしてボカロPとなって、最後までボカロPとして食って行けたとして、それは果たして「音楽で食っていけた」ってことになるのかなぁ、なんて思ったりします。

ボーカロイドとその周辺の市場が年々大きくなるにしたがって、その陰で萎んでいるように見える音楽業界。この2つはリンクしているようでリンクしていない。ソーシャルメディアの時代にあって、音楽業界はなかなかに難しい舵取りを迫られていると思います。
スポンサーサイト

ミクの日大感謝祭DVD

「ミクの日大感謝祭」のDVDを買ってみました。ネットでポチって、日本に帰国した時にインドネシアへ持ってきました。このDVD、いくつかのバージョンがあって、2012年3月8日の「ミクパ!」のみを収録したもの、翌日9日の「ミクの日大感謝祭」を収録したもの、そして2つセットになったもの、大まかにこの3バージョンがあります。

まぁせっかくなので、2つセットの初回限定生産品、ってやつを買ってみたわけです。そしたらパッケージが予想以上に大きくてびっくりしました。買い込んだ食料品と一緒にこわごわスーツケースに収め、インドネシアへ持ってきました。

miku_dvd1
多分昔のLP盤レコードのジャケットと同じサイズかと思います

パッケージのデザインは「ミク+バンドメンバー」という構成になっていて、片面がミクパ!、もう一方が「大感謝祭」になってます。

miku_dvd2
中身。一番左の4枚はライブを収録したCD。真中がDVDで、オレンジがミクパ、黄色が感謝祭、銀色がスペシャルディスク。

今日、一日家にいたので、じっくり鑑賞しました。リージョンコードの関係で、部屋備え付けのDVDプレーヤーでは再生できないかな、と思ったのですが、ダメもとで入れてみたら再生できた・・・・・ってオイ。

2つのライブ合わせて60曲以上収録されているのに、曲の重複が数曲しかないってのが凄い。その数曲の中に「ぽっぴっぽー」が入っているというのが謎ですが・・・・・・。改めてVOCALOIDの世界の広がりを感じます。

まずはミクパ!。バンドメンバーはドラム、パーカッション、ギター×2、ベース、キーボードという構成。ここに曲によってゲストのPが加わります。音質は少し低音寄りのバランスになっているのか、家のシアターシステムではヴォーカルを含めた高音域が少し聴き取りにくい印象でした。バンドの構成は大感謝祭に比べると簡素ですが、「手作り感」というか、好きな仲間でワイワイやってるような雰囲気の演奏で、これはこれで楽しい。

映像に関しては、DVDで大画面だとこのクオリティが限界なのかなぁという感じはするが、残念というほどでもありません。当然、ブルーレイだともっと奇麗なんでしょうね。ミクのCGの投影方法が大感謝祭とは違うのか、ミクパのCGはくっきりはっきりしていて非常にクリア。ダンスの動きも、細部が良く見えるせいかキレが感じられます。ミクのスカートや腕の部分の電飾がキラキラと動いていて、それを効果的に使った演出があります。スクリーンが上下2段になっているのも演出の幅が広がって面白かった。

個人的な盛り上がりどころは、「初音ミクの激唱」、「悪ノ娘」「悪ノ召使」のセット、アンコールの「Starduster」といったところでした。くちばしPの「私の時間」とか、懐かしい。あと、ゲストPが登場すると必ずミクが紹介するっていうのも良かったです。

次に大感謝祭。バンドメンバーはドラム、ギター、ベース、キーボードにホーンセクションとストリングスセクションを加えた、いわば「フルオーケストラ」構成で壮観です。音も生楽器ならではの厚みがあり、非常に豪華なセッションが繰り広げられます。この構成が最大限に生かせるような選曲から曲順、曲間のつなぎも洗練されていて、圧倒的なプロデュースです。

CGは透過スクリーンによる投影。生で見るとキャラクターの実在感が際立つようですが、DVDで見るとそれほどでもありません。細部の精細度が落ちてしまうこともあって、動きが少し見づらい時があります。「よくここまでやるなぁ」というクオリティであることは間違いありません。

こちらの盛り上がりどころは、最初から「Tell your world」でかましてきます。全編通してのバンドの豪華さ、音の迫力は必聴。「初音ミクの消滅」「Change me」「タイムリミット」「SPiCa」あたりが好きですね。「タイムリミット」を聴いた時は、初めてDTMマガジン買った時のことを思い出しましたよ。懐かしい。

結果的にこのセット盤は買ってよかったなと思いました。ミクパ!と大感謝祭、DVDで見る限りでは甲乙つけがたいし、それぞれの良さがあります。スペシャルディスクはまた後で楽しみに鑑賞しようと思います。

これ、なんとかiPadに落とせないかしら・・・・・・笑

初音ミク誕生5周年

初音ミクが誕生してから5周年ということで、ネット上ではいろんな催しが行われてますね。

ニコニコ動画上では有名Pによる記念曲や、動画師さん達によるメドレーPVなど、非常に内容の濃いムーブメントが展開されています。どれも初音ミクが発売された当初では予想もつかなかったようなハイレベルなものばかりです。こういうの見ていると、日本のものづくり文化はネット上でもいかんなく発揮されているのだな、という感慨がわき起こります。

ネット上の様々な動きを追いかける大手メディアの1つであるIT Mediaでは、5周年企画として発売元のクリプトンへのインタビューを掲載しています。

「サンクチュアリとしての初音ミク」 ミクと駆け抜けた5年、開発元・クリプトンに聞く

「世界のファンとムーブメントを作りたい」――初音ミクのネクストステージ

文責は「IT戦士」こと岡田有花氏。記者の文章としては個人的にいろいろ言いたくなることはあるものの、記事の視点は発売当初からボカロ文化に寄り添ってきた彼女ならではのもので、クリプトンがどのような思いや哲学を持ってこの初音ミク現象を「文化」として育ててきたのか、ということを書いています。

次から次へと連鎖反応のように矢継ぎ早に起きる様々な事象を、注意深く観察し、意味づけし、次の展開をどうするかを考える。音楽ソフト屋さんには理解できないようなことばかりだったでしょう。スタッフのご苦労はいかばかりか、察するにあまりあります。「マインスイーパをやってるような気分」とは偽らざるところでしょう。ファンの熱が高まれば高まるほど、一歩間違えば即炎上の危険が大きくなる世界です。そんな環境の中で同社が果たしてきた役割は、非常に大きなものがあったと思います。

ボカロ界にありながらボカロに対していろいろと物申したい向きも、クリプトンに対しては何も言わないのも、クリプトンがいついかなる時も「無名のクリエイター達」を大事にしてきたからだと思います。音楽で食える人達を増やすよりも、より多くの人達が音楽を、曲作りを、そして歌を楽しめるようする。初音ミクはその大きな起爆剤となりました。いまや音楽への入り口は、「音楽を聴く」「楽器を習う」ことと同列に「ボーカロイドに触れる」が加わったと言っていいかも知れません。そんな状況がたった5年で訪れるとは、誰も想像しなかったでしょう。

次の5年、ボーカロイド達は僕らにどんなシーンを見せてくれるんでしょうね。1つ気になったのは、上記のネット上の5周年のムーブメントで、発売当初の名曲に「懐かしい」「この頃が一番よかった」というコメントが多く付いていること。確かに私も、たまたま見た動画に初期曲が使われてたりすると、思わず胸がときめいてしまうことがあります(笑)。でも今は、「ハジメテノオト」なんて曲知らなかった、というリスナー達がボカロのムーブメントを支えている。僕らはボーカロイド文化の初期段階を支えたという自負がありますが、知らないうちにそれは次の世代の人達に引き継がれ、どんどん形を変えていくものなんだろうな、と思います。

おまけ

第9回MMD杯から動画のご紹介。息子が大好きなトーマスが出てくるので。前回のプラレール動画も好きでした。細かいネタの仕込みも面白い。

アスキーjpの記事に寄せて

ボーカロイド文化やネット発の音楽動向を発信しているASCII.jpに、こんな記事が載っていました。

ニコ動の“ボカロ廃”が本気を出したポータルサイトが登場

数か月前、ニコニコ動画に「ボカロ音楽」という独立ポータルページが立ち上がりました。私自身は「なんか今更だよなぁ」と感じていたんですが、その裏事情がなかなか興味深く書かれています。

失礼ながら、ニコ動の運営にこれほどボーカロイド音楽について真面目に考えている人達がいたとは思ってませんでした。日本発の新しい音楽文化の形をちゃんと伝えなきゃいけない。「今更」ではなく、「今だから」やらなきゃ、という視点が新鮮でした。

また記事の最後の方では、派生や二次創作が生まれにくくなっている閉塞感についても語られています。現在ニコ動ランキング上位にある楽曲は、動画、MIX、エンコまで高度に分業化され、高画質で見栄えのするPVが付いているのが当たり前になっています。そこには以前のように、「楽曲への愛だけで作りました」というイラスト・動画の創作や、コメント職人によるアートワークなど、入り込む隙もありません。

これって結局、既存の音楽業界の構造にとても良く似た動きなんじゃないかと思います。プロデュース側が「これが流行りの音楽です!」と強力にプッシュしたものが実際に売れ、流行っていく。このように発信する側が受け手との境界線をくっきりと引いていく動きが、今後のボーカロイド音楽のメインストリームになってしまうのならば、とても寂しい気がします。

ボカロPのはしくれとして活動している者としては、創作の出し手と受け手が対面ではなく、同じ方向を向いていることこそが、この音楽文化の良いところだと思うんですよね。そう思えた時に、自分の動画の再生数とかマイリス数とかが全く気にならなくなりましたw

それにしても、最近のクラブミュージック系のボカロPの伸びなさ加減には、ホント涙が出そうになります。チーターガールPやClean Tearsさん、shu-tさんなど、超絶に素晴らしい音を作ってる人達なのに・・・・・・・。まさに「もっと評価されるべき」ですよ。

第4回MMD杯

第4回MMD杯の本選がスタートしましたね。

予選動画をサラッと見た感じでは、前回を上回るクオリティは期待できないのかな、と思ったりもしましたが、本選が始まってみたら、そんな心配は全くの杞憂でした。凄いレベルの作品が沢山投稿されています。本選からの参加組にも手練れのPが多かったみたいですね。

今回の特徴としては、ボーカロイドのモデルを使用した作品が再び多くなったことと、ボカロ曲PV作品が増えたこと。これは個人的には喜ばしいことだなと思います。特にボカロ曲PVは、制作者の曲に対する熱い思い入れが感じられて、心が揺さぶられます。

MMDはもはやボーカロイドにとどまらず、3Dアニメ作品を作る上で欠かせない基本ソフトになりつつあります。ただ、MMDの元々のルーツであるボーカロイドの出番が少なくなってしまうと、それはそれで寂しい気がしていました。

総合順位の争いは早くも絞られてきた感がありますが、まだまだ投稿がありそうなので、しばらくはいろんな動画を見て楽しみたいと思います。

■拍手レス
>お疲れさまです、そしておめでとうございます!
 ありがとうございます!
プロフィール

hypersaw

Author:hypersaw
ピアプロでは「hypersaw」、ニコニコ動画では「カップラーメンP」として活動中の週末音楽家。リンク、コメント、大歓迎です。

カテゴリ
最新コメント
hypersaw@twitter
最新記事
リンク
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。