世界の片隅で紡ぐ音楽 既視感

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既視感

ネットをにぎわせている乙武氏のレストラン事件。これ、大きく分けて2つの論点があります。

1つは、「障碍者と健常者の関係性のあるべき姿とは」とでもいいましょうか。

店側の「車いすでの訪問では、事前に一言連絡してほしかった」という言い分は十分理解できます。店のロケーション、エレベータの事情等は、乙武氏も事前に把握していたようです。

しかし乙武氏曰く、今まで彼はレストラン等を訪問する際、事前にそういう連絡をしたことがなかったと。それで困ることもなかったということのようです。彼の事務所のスタッフ、同伴者、店のスタッフが介助することで事なきを得ていた、ということらしい。

健常者であっても、例えば小さい子供連れであったり、ペット同伴だったりすれば、当然入店を拒否されることはあります。狭い路地にあるような店に車で行く場合、駐車場の有無を事前に確認することもあるでしょう。それは健常者、障碍者の区別なく、相手や周囲に迷惑をかけないよう、普通の「大人の良識」として行われることではないかと思います。

乙武氏の今回の行動は、障碍者というよりも「有名人」としてのそれに近い。良識ある大人の行動としてどうだったのか、という気がします。

そしてもう1つの論点、それはtwitterというSNSで彼が行った行為について、フォロワーの多い人には社会的影響を考える「責任」がある、とする点です。

これを見た時に、「前にボカロでもこんなことあったなぁ」と。うろ覚えですが、ある有名Pが自分のブログで、自分の曲を「歌ってみた」動画の1つをピックアップして「これすごくいい」と称賛しました。まだ「歌い手」なんていう言葉がなかった時のことです。

ところが、そのエントリーにかなりの数のネガティブコメントが付けられました。
「他にも歌ってみた人たちがたくさんいるのに、1人だけピックアップするのは不公平だ」
「有名Pとしての自分の影響力を分かっていない」

「おいおい・・・・・」とびっくりした記憶があります。今ではこんなこと言う人はいません。

思うに、CGMとその周辺事情が大きくなって、それに対する人々の意識が変わっていく過渡期だったんでしょうね。SNSにおける責任論も、今後それほど遠くない時期に、リテラシーが醸成されていくんじゃないですかね。

ただ、1つ気になるのが、責任論を否定し、乙武氏のツイートを是認する陣営の中に、「SNS時代にこういう対応をした店主はバカだ」という意見があったこと。今回は店主もtwitterのアカウントを持っているので、そういう意見もあるのでしょうけど、レストラン経営者の中には、ネットとは無縁に、ごく限られた常連さんに心づくしの料理を出して、小ぢんまりとやっていければいい、という人もいるでしょう。そういう店主の希望すら、SNS時代には否定されていいものなのでしょうか。危うい兆候を見たような気がしています。
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